
日本式打天九
どんなゲームか
「日本式打天九」は、32枚の天九牌を使って4人で遊ぶ打天九を、
日本で遊ばれているルールをもとにゲーム化した作品です。
見た目は麻雀牌に近いものの、遊び心地は大富豪やポーカーのような駆け引きに近く、
限られた情報から相手の手を読みながら出し方を組み立てていくのが特徴です。
「日本式」としているのは、本場のルールを厳密に再現したというより、
日本で親しまれている形をベースに調整しているためです。
また、本作独自の仕様として、
東場・南場のように4局単位で区切る進行を取り入れ、
日本のプレイヤーにも馴染みやすい構成にしています。
本来の打天九は明確な終了条件を固定せず、気の済むまで続ける遊ばれ方もありますが、
ゲーム作品として遊びやすい単位へ整理しました。
こだわった点
- ルールを知らない人でも遊べるよう、チュートリアルや牌の強さガイドを用意しています。
- NPC対戦だけでなく、最大4人でのオンライン対戦や観戦にも対応しています。
- 東風戦、東南戦のような区切りを導入し、長さの見通しを持って遊べるようにしています。
- 実績、統計、称号など、繰り返し遊びたくなる周辺機能も整えています。
開発メモ
実装面で大きかったのは、やはりオンラインマルチプレイです。
ただし、打天九はターン制ゲームなので、
特殊なリアルタイム同期が必要だったというよりは、
オンライン対戦全般に共通する基本的な難しさに向き合う開発でした。
技術的に特徴的なのは牌のデータ構造です。
それぞれの牌を素数で表現し、牌の組み合わせをその合成数で表すようにしています。
手牌は最大8枚ありますが、どの状態も1つの long 値で表現できるため、
組み合わせの判定や状態管理をコンパクトに扱えます。
CPUのアルゴリズムにはニューラルネットワークを使っています。
開発メンバーで何度もテストプレイを行い、
そのときの出し方の履歴を学習データとして利用してCPUを育てました。
ルール自体が一般的でないゲームだからこそ、
遊びながら蓄積した実際の判断を反映させる形を選んでいます。
担当範囲としては、仕様面はパブリッシャー、素材は外部制作で、
Unity実装を含むそれ以外の開発はArpaggersで担当しました。
伝統的な遊びをそのまま紹介するだけでなく、
現代のゲームとして遊び続けやすい形に落とし込むことを目指した作品です。